・この記事は丁寧なリサーチと筆者の体験・経験に基づき執筆しています。 ・記事の一部にプロモーションを含みます。
ヘッドホンやイヤホンから流れてくる音楽をもっといい音で聴きたいと思うことはありませんか?
パソコンやスマホなど、音楽(音源)を再生する機器は様々ですが、すべてのオーディオ再生機器が高音質とは限りません。
そんなときに大活躍してくれるのが「ヘッドホンアンプ」です。
だけど、予算内で自分にピッタリなヘッドホンアンプを購入しようとしても、価格帯ごとのスペックや実力、機器ごとの音の特徴などが分からずに選ぶのはひと苦労ですね。
この記事では次のことをチェックすることができます。
今よりもいい音でヘッドホンやイヤホン楽しみたい方、ヘッドホンアンプの選び方や価格帯ごとの特徴やポイントを知りたい方、おすすめのヘッドホンを知りたい方にとっての情報が満載です!
目次
ヘッドホンアンプってなに?
ヘッドホンアンプとは、音源が持つ情報とヘッドホンの性能を最大限に引き出し、音楽をもっと楽しむためのオーディオ機器です。
音源となるスマホやパソコン、その他のプレイヤーとヘッドホンやイヤホンの間にヘッドホンアンプを接続することで、多くの場合解像度や定位、迫力などが向上し、空間の広さ、楽器やボーカルの表現力などをより鮮明に描き出してくれます。
ヘッドホンアンプはもっと音へこだわりたい人のためのオーディオ機器のひとつといえるでしょう。
DACとの違い
ヘッドホンアンプを選ぶ時に頻繁に出てくる言葉として「DAC」というものがあります。
DACはデジタルアナログコンバーターの略で、スマホやパソコンなどのデジタル音源をヘッドホンやイヤホン、スピーカーなどのアナログ機器に変換するための機器です。
最近ではデジタル音源の増加とともに、DAC内蔵のヘッドホンアンプが主流になっています。
ヘッドホンアンプというワードで調べると必ずと言っていいほど「DAC」が登場するのはそのためです。
価格帯別ヘッドホンアンプの特徴
ヘッドホンアンプには数千円で購入できるものから、100万円を超えるものまで様々なラインナップがあります。
今回は次の価格帯に分けて、それぞれ価格帯のおおまかな特徴を解説します。
この記事の後半では、価格帯別でおすすめヘッドホンアンプをご紹介しています。
[1万円以下]入門~初心者向け
低価格帯のヘッドホンアンプの特徴は、ポータブルタイプや操作性に優れたモデルも多いので入門者にもおすすめです。
経験上の注意点として、1万円以下のモデルも音質を向上させてくれるモデルが多数ありますが、劇的な変化とはいかないことも多いので大きな期待は禁物です。
とはいえ、コンパクトなサイズでありながら、低価格帯で一定の音質向上も見られるので、スマートフォンやオーディオプレイヤーと接続する用途として人気の高い価格帯といえます。
[1万円~5万円未満]ミドルレンジ(コスパ最強)
多くのラインナップがあり、コストパフォーマンスも非常に高いモデルが多い価格帯です。
本格的な音質向上を求めるならこの価格帯から試してみるのをおすすめします。
ユーザーが多い価格帯でもあるため、メーカーにとっては多くの良品をいかにを工夫して世に送り出せるかがポイントです。良いヘッドホンアンプならリピーターが増え、ブランド力も向上します。
そのため、比較的高い水準のBluetooth機能やハイレゾに対応したモデルや、DAC性能や設計などは上位機種の思想を踏襲したモデルも多く、まさにハイコスパなモデルが勢ぞろいです。
据え置き型とポータブル型の両方でラインナップが幅広く、選択肢が多い価格帯でもあります。
[5万円~10万円未満]ミドルレンジ(ハイスペック)
この価格帯になると、ミドルレンジでも細かいパーツや設計などがランクアップし、音質、性能ともにハイスペックなものが増えてきます。
ヘッドホンやイヤホンのポテンシャルを引き出すには十分な価格帯です。
DACチップをはじめ、使用されるパーツや設計がベースアップすることにより、音の解像度や定位など音質面で大きな可能性をひめており、多様な入出力端子や機能を備えるものも多く利用の幅も広がります。
音質も多様性もワンランク上の環境構築やハイレゾ体験ができる価格帯です。
[10万円以上]ハイエンド
ハイエンドクラスのヘッドホンアンプは、もはや異次元の音質表現です。
音質や機能だけなら前述の高価格帯まででこと足りる部分も多いのですが、ハイエンドクラスは材質や部品に妥協なくこだわり、各メーカーの音に対する情熱が伝わってくるようなクオリティと個性が融合しています。
解像度、定位、空間表現、音質などどれをとっても、ハイレベルであることは言うまでもありません。
そのハイレベルな音質の中に、メーカーの理念やエンジニアの想いを垣間見ることができるヘッドホンアンプが多いことはこの価格帯の特筆すべき点でしょう。
ヘッドホンアンプの個性とユーザーの感性が合致したときに、はじけるような感動が生まれるのはオーディオの楽しみ方のひとつでもあります。
ヘッドホンアンプの選び方
ヘッドホンアンプの選び方で押さえておきたいポイントは大きく分けて次の3つです。
- 音 質 → なんだかんだで一番大事
- タイプ → 使い方に合わせて選ぶ
- 接 続 → 今の使用環境や拡張性に注目
それぞれ詳細を見ていきましょう。
\オーディオ機器の選び方特集/
音の良さや好みで選ぶ
ヘッドホンアンプを選ぶ上で重要なのが音の良さと好みです。
注目したいポイントは音の精度を表す「音質」と音の特徴を表す「音色」。
ヘッドホンアンプを使用することで音質が向上する理由は、スマホやパソコン、その他オーディオプレーヤーに内蔵するアンプよりも、ヘッドホンアンプの性能が優れているからといえます。
ヘッドホンアンプを使うことで、空間が広がった…、やわらかい音になった…、など音色の違いを楽しむこともできます。
単純にスペックが高いからOKというわけではないので、製品の特長を紹介している記事や口コミなどを参考に自分にあった機器を選ぶことが重要です。
ここからは製品の音の良さや好みをスペックやレビュー、口コミから読み解くためのポイントをご紹介します。
ヘッドホンアンプには「ハイレゾ対応」と表記されていることがあります。
もはや高音質の代名詞ともいえる「ハイレゾ」ですが、ハイレゾって何?という方も多いかもしれません。
ハイレゾとは簡単にいうと“CDを超えた情報量”を持つ音源のことです。
デジタル音源にはサンプリング周波数と量子化ビット数(ビットレート)という音の解像度(音質)を示す数値があります。
CDの数値はサンプリング周波数44.1kHz /量子化ビット数16bitに対して、ハイレゾはCDを超えるサンプリング周波数96kHz /量子化ビット数24bit以上の数値を指すことが一般的です。
ヘッドホンアンプの「ハイレゾ対応」とは96kHz /24bit以上の信号処理が可能であることを示します。
つまり、ハイレゾ対応と表記されるヘッドホンアンプは“高い解像度で処理ができる”ということです。
ハイレゾのサンプリング周波数には96kHz・192kHz・384kHz・768kHz、量子化ビット数には24bit・32bitなどがあります。
サンプリング周波数/量子化ビット(ビットレート)などオーディオ用語解説はこちら
DACとは「Digital Analog Converter」の略でデジタルをアナログに変換する機器のことです。
スマホやパソコンなどのデジタル音源をヘッドホンやイヤホンなどのアナログ機器で再生する際にDACが必要となりますが、DACの性能の性能は音質に作用する重要な要素です。
ハイレゾとも深い関係があるDACの性能は、次のポイントチェックしましょう。
- サンプリング周波数と量子化ビット数の数値
- 高解像度なDSDに対応しているか?
- 高音質DACチップが使用されているか?
サンプリング周波数と量子化ビット数の数値は先述の「ハイレゾ」で解説した通りです。
DSDとはデジタル音源を再生する形式のことで、DSDに対応していればサンプリング周波数が2.8MHz(DSD128)、5.6MHz(DSD256)、11.2Mhz(DSD512)…と圧倒的な高解像度の音質を楽しむことができます。
高音質DACチップとはDACに内蔵される音質に特化したICチップのことです。
高音質DACチップの代表的なメーカーは次の4社。
- 旭化成エレクトロニクス
- Burr-Brown
- Cirrus Logic
- ESS Technology
DACチップのメーカーや型番に注目してみるのもポイントです。
オーディオや音楽を楽しむ上で、とても大切なことは『好き』を集めることです。
好きな音楽、好きなミュージシャン、好きなシチュエーション、そして『好きな音』。
最も影響するのは音の出口であるヘッドホンやスピーカーですが、もちろんヘッドホンアンプにもそれぞれに個性があります。
あたたかく包み込むような音…、スピードや切れのある低音…、フラットで透明感のある高音…など、ヘッドホンやイヤホン、その他オーディオの記事などを見たことがある方は目にしたことのある言葉ではないでしょうか?
このように、「音色」はそれぞれのヘッドホンアンプによって様々です。
単に高解像度というような「音質」の差だけでなく、ヘッドホンアンプのサウンドキャラクターともいうべき「音色」を楽しむのも組み換えができるオーディオならではです。
音だけでなくデザインも『好き』をあつめるともっと楽しめます!
据え置きタイプ?ポータブルタイプ?
ヘッドホンアンプには、据え置きタイプとポータブルタイプがあります。
使用用途に合ったタイプを選択することで、音楽ライフをより楽しいものに近づけることができます。
それぞれの特徴は次の通りです。
据え置きタイプは、筐体は比較的大きめです。
筐体が大きめであるため、設計や搭載する部品に余裕があり、音質的に有利になる傾向にあります。また、接続端子や各種機能も多彩なものが多く、高性能なモデルが豊富にあるのが特徴です。
デメリットはポータブルと比較すると大きめなので、場所をとる、持ち運びしづらいという点でしょう。
ヘッドホンやその他自宅の音響環境をアップグレードしたい方などにもおすすめです。
ポータブルタイプはその名の通り小さめの筐体で、持ち運びを想定しています。
そのため、同じ価格帯でも据置タイプに比べて内部の回路やパーツ、接続端子や機能を絞っているものが多い点は押さえておきましょう。(デジタル入力端子はあるが、アナログ入力端子がない等)
とはいえ、スマホやデジタルオーディオプレーヤーなどは外で使用することが一般的なので、外でもヘッドホンアンプで高音質再生したい方はポータブルタイプの選択が必須ですね。
接続方式を確認
ヘッドホンアンプはスマホやPC、CDやレコードプレーヤーなどの音源側と、ヘッドホンやイヤホンなどの再生側の間に接続する機器です。
つまり、音源側から情報が入ってくる入力端子と再生側に情報を送る出力端子が必要となります。
入力、出力ともに「手持ちの機器が接続できない…」なんてことにならないように、しっかりと確認しておきたいポイントです。
入力端子にはデジタル接続のUSB端子や光デジタル端子、アナログ接続のRCA端子やピンジャックなどがあります。
スマホやパソコンなどで使用する際はデジタルの接続ができれば問題ありませんが、小型のイヤホンジャック接続やレコードをヘッドホンで楽しみたい場合などはアナログの入力端子が必要です。
接続する音源側にどんな端子があるのかチェックしましょう。
ヘッドホンアンプとして、最低限必要なのは、ヘッドホン(イヤホン)を接続する端子があること!
広く使われているピンジャック「3.5mm」や、少し大きめの「6.3mm」、その他にバランス接続の「2.5mm」「4.4mm」などがあるので、接続するヘッドホンやイヤホンの端子と適合していることが前提です。
注意点として、ヘッドホンアンプとDACが一緒になっているモデルも多いですが、ヘッドホンアンプの機能がない純粋なDACにはヘッドホンを接続する端子がないので、購入の際は間違わないように注意が必要です。
その他にも、各種オーディオ機器と接続できるRCA端子やXLR端子、光デジタル端子などを備えるモデルもあります。
周辺機器も確認して、オーディオ環境の拡張性も視野に入れながら選択するのもポイントです。
ヘッドホンアンプには入力や出力をBluetoothを用いて無線接続できるものもあります。
音質や遅延の問題に対しては有線接続が有利と言われていますが、屋外で使用する際などはBluetoothが圧倒的に便利ですし、最近は高音質、低遅延の転送規格(コーデック)も充実してきています。
ワイヤレスも視野に入れている方はBluetooth接続できるモデルを検討すると良いでしょう。
失敗しないヘッドホン選び 6ステップ!
ここまでヘッドホンアンプはどんなところに注目すればよいか、選び方のポイントを見てきました。
しかし、実際にヘッドホンアンプを選ぶ時に「どんな手順で選んでいけばいいの?」という方も多いと思います。
困ったときは次の6ステップで、失敗しないヘッドホンアンプ選びの参考にしてください。
ヘッドホンアンプを購入する際の予算を決めましょう。
予算決めは、下限は決めず、上限の予算だけをアバウトに決めておくのがおすすめです。
※下限を決めないのは「機能を絞って高音質」や「よく知らないブランドだけどコスパすごくない?」なんてこともあるから。
予算内にどんなヘッドホンアンプがあるのか、デザインなどにも注目して直感的に良さそうなモデルを候補として選択していきます。そのためには好きなものを選ぶことが重要です。
なんとなく良さそう、好きなモデルを5~10程度(少し多めに)ざっくりと選んでおけばOKです。
※多めに候補を挙げている理由は、直感的に“良い”と思ったヘッドホンアンプを、このあとのステップでは消去法で絞っていくため。
自宅で使用する際は、据え置きでもポータブルでも問題はありません。機能や性能で選んでおけば大丈夫です。
屋外で使用するならポータブル型一択です。
据置型とポータブル型で使用する用途に適合しないものは初めに除外しましょう。
次に入力、出力の接続端子を確認します。
購入しても他の機器と接続できなかったら意味がないので、ここは重要なポイント!
接続したいプレーヤー(スマホ/PC/CD/レコード…)とヘッドホン、イヤホンその他オーディオ機器に適合しているかどうかをチェックします。
接続したい機器と接続端子が適合しないヘッドホンアンプは除外しましょう。
屋外で使用したい場合や配線をスッキリさせたい場合はBluetooth接続も視野に入れることをおすすめします。
●STEP.3とSTEP.4はあなたが選ぶべきヘッドホンアンプの前提条件となり、使い方における失敗を軽減します。
STEP.3&STEP.4で絞り込んだヘッドホンアンプの中から、音に関する情報を確認していきます。
ヘッドホンアンプは音質向上を目指す機器なので、このSTEP.5を慎重にやっておけば感覚的な失敗も軽減します。
音質と音色に分けて情報収集すると好きなヘッドホンアンプを見つけやすくなるかもしれません。
【音質】
ハイレゾ対応、サンプリング周波数と量子化ビット数(ビットレート)の数値、DACチップやDSDへの対応などをチェック。
予算内でできるだけスペックの条件が良いモデルを候補として残しましょう。
【音色】
音を表す言葉は様々で、例えば、柔らかい、鋭い、暖色系、寒色系、低音のアタック、高音の繊細さ、ドンシャリ型、かまぼこ型…様々です。
商品紹介などをチェックして、自分と相性のよさそうな表現のモデルを見つけていきます。
音質、音色の側面をチェックしたら、スペックなどの条件が劣るものや、自分好みの音に合わないものを除外しましょう。
※レビュー記事やまとめサイトなどが参考になります。この記事では価格帯別におすすめのヘッドホンプを紹介しているので参照ください。
ここまで来たら、おそらく候補となるヘッドホンアンプは2つから3つ程度に絞られているのではないでしょうか?
絞り込んだヘッドホンアンプもう一度予算的と照らし合せて(コスパ的にも)納得なら、最後に音色傾向、デザインなどあなたが直感的に『好き』と思うものに決定!
今回ご紹介した選び方なら、スペックだけに縛られず、自分の気持ちや感覚も大事にすることができます。末永く好きなヘッドホンアンプを愛用したい方向けです!
価格帯別おすすめヘッドホンアンプ18選
ここからは価格帯別のおすすめのヘッドホンアンプをご紹介します。
価格帯ごとのおすすめするポイントは次の通りです。
[1万円以下]お求めやすい入門機
スマホやパソコンの音質をとりあえずUPさせたい方や初めてヘッドホンアンプを使ってみたい方がとりあえずお試しで購入するなら、この価格帯から選ぶのをおすすめします。
ここでは、低価格であっても評価の高い3モデルをご紹介します。
audio-technica/AT-HA2
AT-HA2は、2008年から販売されている入門用ヘッドホンアンプの定番です。
低音から高音までバランスのよい音質設計でパソコンやスマホなど、出力の弱い機器からの増強にも最適です。
DAC性能はなく、入門者や初心者向けの純粋なアナログヘッドホンアンプとして人気です。
メーカー | audio-technica |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | 3.5mmミニジャック/RCA端子 |
出力端子 | 3.5mmミニジャック✕2 |
DACチップ | ー |
サンプリング/量子ビット | - |
DSD対応 | - |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 70x30x92 mm |
FX-AUDIO/PH-A1J
PH-A1Jは、ハイコスパな製品を数多く送り出すFX-AUDIOの小型のヘッドフォンアンプです。
パワフルな低音に定評があり、価格帯に限らず、ヘッドホンやイヤホンから流れる音に迫力を与えてくれます。
こちらも純粋なアナログヘッドホンアンプですが、PH-A1Jの特徴としてアナログICであるオペアンプを交換して、音の変化を楽しむことができます。
メーカー | FX-AUDIO |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | 3.5mmミニジャック/RCA端子 |
出力端子 | 6.3mmヘッドホンジャック |
DACチップ | ー |
サンプリング/量子ビット | - |
DSD対応 | - |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 73x27x128mm |
Shanling/UA1s
UA1sは、コンパクトで高音質なポータブル型DACヘッドフォンアンプです。
入力はUSB Type-Cとなり、スマホやパソコンのなどのデジタル音源を変換してヘッドホン、イヤホンに出力します。
1万円以下でありながらサンプリング周波数、量子ビットは最大384kHz/32bit、DSD256の高いスペックと再生能力があり、スマホなどの音源、をよりきめ細かくパワフルな音質で再生してくれるでしょう。
メーカー | Shanling |
タイプ | ポータブル型 |
入力端子 | USB Type-C |
出力端子 | 3.5mmミニジャック |
DACチップ | ESS:ES9219C |
サンプリング/量子ビット | 最大384kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD256 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 16.5x10x40mm |
[1万~5万円未満]性能が高くハイコスパなモデル9選
この価格帯になるとほとんどがハイレゾ対応となり、解像度や迫力を大きく向上させてくれるモデルが増えてきます。
最も人気の価格帯でもあり、コストパフォーマンスに優れたモデルが多いのも特徴です。
iFi Audio/Uno
Unoは、iFi Audio社が製造する手のひらサイズのDAC搭載ヘッドホンアンプです。
発売日が2022年12月のUnoは、小型でありながら384kHz/32bit、DSD対応と高性能なDAC性能を搭載し、スマホやパソコンの高品質なオーディオ再生を実現してくれます。
出力端子は3.5mmのヘッドフォンジャックとRCA出力が備わっており、ヘッドフォンやイヤホンの他にも、アクティブスピーカーなどのオーディオ機器に接続することができる仕様です。
音質はドンシャリ系でクリアな高音が魅力。独自技術の「S-Balanced」技術を採用することで、極めてノイズの少ない再生を実現します。
ボタンひとつでサウンドモードをゲーム→ムービー→音楽→OFFと切り替えできるのも、多くの場面で楽しめるポイントです。
据置型でありながら持ち運びも簡単!初心者向け高性能ヘッドホンアンプといえます。
メーカー | iFi Audio |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | USB Type-C |
出力端子 | 3.5mmミニジャック/RCA端子 |
DACチップ | ESS:ES9219MQ/Q |
サンプリング/量子ビット | 最大384kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD256 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 88x26x81mm |
iFi Audio/ZEN Air DAC
ZEN Air DACは、Unoと同じiFi Audio社によるDACヘッドホンアンプです。
上位機種のZEN DACを継承した上で簡素化された設計を採用し、1万円台としては破格のクリアでバランスの取れた優れた音質を実現しています。
さらに低域を増強する「XBass+」機能など、好みに合わせた調整も人気のモデルです。
DAC性能については、音質評価の高いBurr Brown社製でPCM:384kHz/32bit、DSD:256、ハイレゾフォーマットであるMQA対応し、価格帯として申し分のないハイスペックを実現しています。
低価格を実現するためにACアダプタなどは付属しませんが、ZEN Air DACは、価格帯を超えたクオリティの高いデジタル変換やアナログ出力を実施してくれる、極めてコストパフォーマンスの高いDACヘッドホンアンプです。
メーカー | iFi Audio |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | USB Type-B |
出力端子 | 6.3mmヘッドホンジャック/RCA端子 |
DACチップ | Burr-Brown:DSD1793 |
サンプリング/量子ビット | 最大384kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD256 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 100x35x158mm |
iFi Audio/ZEN DAC
ZEN DACは、iFi Audio社製でZEN Air DACの上位機種にあたる、ハイレゾ対応のDACヘッドフォンアンプです。
ZEN DACの基本的なスペックについてはPCMで384kHz/32bit、DSD256など、前述のZEN Air DACと大きな違いはありませんが、使用部品や回路設計がより充実している分、洗練された音質を実現します。
例えば、ロックやゲームミュージックのアタック感のある曲などはより迫力を増し、クラシックやEDMの広い空間をリアルに再現してくれます。
ZEN Air DACの音は原音をフラットに表現するタイプなので、もしも低音にパワーを加えたい場合は、アナログ領域で自然に低音をアップさせてくれる「TrueBass」機能で圧倒的な迫力を体感することもできます。
これだけ高音質設計なので、アナログ入力もほしいところですが入力はUSBのみ。
パソコンやスマホなどのデジタル音源をしっかりと高音質化したいユーザーにおすすめのDACヘッドホンアンプです。
メーカー | iFi Audio |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | USB Type-B |
出力端子 | 6.3mmヘッドホンジャック 4.4mmバランス RCA端子 |
DACチップ | Burr-Brown:DSD1793 |
サンプリング/量子ビット | 最大384kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD256 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 100x35x158mm |
FiiO/K3ES
K3 ESSは、FiiO社が製造する小型DACヘッドホンアンプです。
K3 ESSのDACチップはESS Technology社のモバイル向けフラッグシップ「ES9018Q2C」を搭載し、低ノイズでクリアな音質を実現しています。
DAC性能もハイレゾ対応で最大384kHz/32bit、DSD256という同価格帯の中でも高いスペックです。
また、パソコンなどのデジタル信号をオーディオのデジタル信号に変換できるDDC(Digital to Digital Donverter)として使用できるのもポイント。
コンパクトな手のひらサイズで、入力端子もUSB Type-Cとスマホとの相性もよく、あらゆる場面で日常的に高音質を楽しみたい方にもおすすめです。
メーカー | FiiO |
タイプ | ポータブル型 |
入力端子 | USB Type-C |
出力端子 | 3.5mmミニジャック✕2 2.5mmバランス 同軸デジタル 光デジタル |
DACチップ | ESS:ES9038Q2M |
サンプリング/量子ビット | 最大384kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD256 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 58x22x70.2 mm |
FiiO/K5 Pro ESS
K5 Pro ESSは、高いサンプリング周波数を備えるFiiO社のDACヘッドホンアンプです。
K3 ESSと同様にESSの高性能DACチップ「ES9038Q2M」を搭載。
さらにXMOS製のUSBデコードチップ「XUF208」により、最大768kHz/32bitのサンプリングレート、DSD512にも対応しワンランク上の音質を楽しむことができます。
入力端子にUSBや光デジタル、同軸デジタルに加えRCAアナログ端子を、出力にはヘッドホン端子の他に、入力と同じくRCAアナログ端子が配置され、他のオーディオ機器との接続にも役立ちます。
さらに、高性能なボリュームコントロール、安定度抜群の電源供給、あらゆるヘッドホンの出力に対応するゲインスイッチなど、限られた筐体には音楽を楽しむ要素がたくさんつめ込まれています。
K3 ESSのようにDDCとしての使用はできませんが、K5 Pro ESSは、ヘッドフォンユーザーやデスクトップオーディオのユーザーにおすすめのヘッドホンアンプです。
メーカー | FiiO |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | USB Type-B 同軸デジタル 光デジタル RCAアナログ端子 |
出力端子 | 6.3mmヘッドホンジャック RCAアナログ端子 |
DACチップ | ESS:ES9038Q2M |
サンプリング/量子ビット | 最大768kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD512 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 120x55x146.5mm |
FiiO/K7
K7は、上位モデルと同じフルバランス回路で高音質を実現するDACヘッドホンアンプです。
PCMで最大384kHz/32bit、DSDは256のハイレゾオーディオに対応しているK7ですが、大きな特徴として、上位モデルK9 Pro ESS(実売で約150,000円)と同じフルバランス回路が採用されています。
オーディオ機器は小さな電子部品の塊なので、電気的な干渉によるノイズをいかに減らすかが高音質のポイントです。
K7のフルバランスは、2つに分けたそれぞれの回路に「DAC→ローパスフィルタ→ボリュームコントロール→バッファアンプ→プリアンプ→ヘッドホンアンプ」の6つのブロックが配置され、余計な干渉を可能な限り排除することができます。
もうひとつ注目したいのは、K9 Pro ESSと同じヘッドホンアンプ回路である「THX AAA788+」を採用し、圧倒的な出力と音質をカバーしている点でしょう。
高品質な部品とフルバランス回路により、極めてクリアでスピード感のある音質、無機質にならないナチュラルな音色など魅力なサウンドを実現しています。
接続も入力端子にアナログ、デジタルがそろっており、DACとしての仕様も高性能。出力はヘッドホンのバランス、アンバランスに加え、RCAアナログ端子も使用可能なので幅広いユーザーが楽しめる仕様です。
メーカー | FiiO |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | USB Type-B 同軸デジタル 光デジタル RCAアナログ端子 |
出力端子 | 6.3mmヘッドホンジャック 4.4mmバランス RCAアナログ端子 |
DACチップ | 旭化成:AK4493SEQ |
サンプリング/量子ビット | 最大384kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD256 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 120x55x168 mm |
FX-AUDIO/DAC-X6J+
DAC-X6J+は、FX-AUDIO社が製造するハイコスパで使い勝手の良いDACヘッドホンアンプです。
DAC-X6J+のサンプリング、量子ビットは最大192kHz/24bitと突出した数値ではありませんが、DACチップには音質に定評があるCirrus Logic「CS4398」が採用され、明瞭でありながらバランスのとれたフラットなサウンドを楽しむことができます。
また、入力はUSB、光デジタル、同軸デジタルに対応しており、切り替えもできます。
例えばPCやTV、その他オーディオ機器など、あらかじめ接続している機器をフロントのスイッチひとつで切り替えられるので、配線の抜き差しなど手間がかかりません。
出力は6.3mmのヘッドホンジャックとRCAアナログ端子なので、ヘッドホンだけでなく、その他のオーディオ機器とも相性の良いアンプです。
小型でデスクに置いても場所をとらずにピッタリ。
使い勝手の良さや、比較的手頃な価格で高音質なオーディオ再生を実現するモデルなので、初めてDACやヘッドフォンアンプを使用するユーザーにもおすすめです。
メーカー | FX-AUDIO |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | USB Type-B 同軸デジタル 光デジタル |
出力端子 | 6.3mmヘッドホンジャック RCAアナログ端子 |
DACチップ | Cirrus Logic:CS4398 |
サンプリング/量子ビット | 最大192kHz/24bit |
DSD対応 | - |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 98x32x148 mm |
iBasso Audio/DC04PRO
DC04PROは、コンパクトな筐体にハイスペックを詰め込んだDACヘッドホンアンプです。
Cirrus Logic社の高音質DACチップ「CS43131」デュアル構成でとても小さいボディーながら、澄んだ解像度の高い音、空間の広さを感じることができます。
DC04PROは、コスパと音質に高い評価のある「DC03PRO」の上位機種にあたり、「DC03PRO」と比較すると、空間表現と低音域の迫力はより洗練されたイメージです。
入力端子はUSB Type-Cのみですが、付属のType-C to USB-Aアダプタを使えばPCなどから接続も可能です。また、出力は、小型ながら3.5mmミニジャックと4.4mmバランスを使用できるのもうれしいポイント。
メーカー | iBasso Audio |
タイプ | ポータブル型 |
入力端子 | USB Type-C |
出力端子 | 3.5mmミニジャック 4.4mmバランス |
DACチップ | Cirrus Logic:CS43131 |
サンプリング/量子ビット | 最大384kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD256 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 23.4×12.1×59 mm |
Shanling/UA5
UA5は、サイズを超えて高いスペックを持つDACヘッドホンアンプです。
音質の高さが評判のDACチップES9038Q2MとオペアンプRT6863を2基ずつ搭載するデュアル設計でコンパクトなのに高い再生能力を誇り、PCMは最大768kHz/32bit、DSDは512と抜群のスペックが特徴です。
音の特徴として、解像度の高さはもちろんですが、本機を接続することで迫力とアタック感が加わり、定位や音場もより強く意識されます。
なお、オーディオはスペックを追及するあまり無機質な音になりがちですが、UA5なら、音源が持つ魅力を自然な形でリアルに描き出してくれるでしょう。
出力は3.5mmミニジャックと4.4mmバランスの2つ、細かいボリューム調整やアプリがなくても詳細設定が可能な点など、ユーザーのかゆいところに手が届くポータブルヘッドホンアンプです。
メーカー | Shanling |
タイプ | ポータブル型 |
入力端子 | USB Type-C |
出力端子 | 3.5mmミニジャック 4.4mmバランス |
DACチップ | ESS:ES9038Q2M |
サンプリング/量子ビット | 最大768kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD512 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 27×13.5×68 mm |
[5万円以上]高性能でハイスペックなモデル3選
iFi Audio/xDSD Gryphon
iFi AudioはヘッドホンアンプやDACなどの分野でお手頃な価格から高級機までを出がけ、多くのユーザーのニーズに応えています。
同社の人気モデルxDSD GryphonはハイスペックなDAC機能によるデジタルの音質、アーティストの想いが宿る優れたアナログの音色を兼ね備えた神話に登場する「Gryphon」をイメージするポータブル型ヘッドホンアンプです。
コンパクトであるにも関わらず、USCをはじめとするデジタル端子とバランス接続を含むアナログ端子が搭載され、あらゆるコーデックに対応するハイレゾBluetooth接続も可能です。
PCMでは最大768kHz/32bit、DSDでは512のスペックを持ち、精度の高い音楽再生を可能にしてくれます。
では、実際の音はというと繊細なタッチで描く美しい高音や、迫力にくずれない芯のある低音などが魅力的です。音源に閉じ込められた雰囲気までも、ありのままに再現してくれるでしょう。
フィルターやイコライザーを駆使して、オリジナルな音楽再生を楽しむことができるのも本モデルのポイント。
ハイレベルなヘッドホンの能力を最大限に引き出したい方や、優れたDAC性能を活用したい方にもおすすめです。
メーカー | iFi Audio |
タイプ | ポータブル型 |
入力端子 | USB Type-C 同軸デジタル 光デジタル 3.5mmミニジャック 4.4mmバランス Bluetooth5.1 |
出力端子 | 3.5mmミニジャック 4.4mmバランス |
DACチップ | Burr-Brown:マルチビットDACチップ |
サンプリング/量子ビット | 最大768kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD512 |
Bluetooth対応 | LDAC、HWA/LHDC aptX Adaptive、aptX HD aptX、aptX LL AAC、SBC |
サイズ(幅x高さx奥行) | 75x19x123 mm |
CHORD/Mojo 2
Mojo 2は、英国のオーディオメーカーCHORD社のポータブル型DACヘッドホンアンプです。
PCM 768KHz/32bit、DSD 256の性能を誇る本モデルの特徴として、汎用のDACチップを使用せず、極めて高い処理能力を持つCHORD独自のFPGAによりカスタムメイドのアルゴリズムが採用されています。
結果的に音質はきめ細かくなめらか、情報量が多いがゆえに発生するデジタルっぽさを微塵も感じさせない自然な表現により“あたたかさ”や“柔らかさ”さえもリアルに届けてくれます。
多くの受賞履歴やレビューなどを見渡しても、他の製品とは一線を画すヘッドホンアンプであることが分かります。
ポータブルなサイズでありながら、高い性能と心にふれる音を合わせ持つDACヘッドホンアンプであり、音楽再生にこだわるオーディオファンにとって、優れた選択肢となるモデルです。
メーカー | CHORD |
タイプ | ポータブル型 |
入力端子 | USB Type-C Micro USB 同軸デジタル 光デジタル |
出力端子 | 3.5mmミニジャック✕2 |
DACチップ | artix 7 |
サンプリング/量子ビット | 最大768kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD256 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 83x62x22.9 mm |
Marantz/HD-DAC1
HD-DAC1は、国内ピュアオーディオメーカーMarantz社が製造するDACヘッドホンアンプです。
最近ではサンプリング周波数や量子ビットは384kHz/32bit程度の数値が当たり前になりつつありますが、HD-DAC1は数値による音質向上というよりも、老舗Marantzのノウハウと設計によって生み出されるハイクラスな音を感じることができます。
Marantzのピュアオーディオノウハウを詰め込んだオリジナルモジュールと無帰還型出力バッファー「HDAM-SA2」とエンジニアによる音質調整により、原音再生を基礎とする無機質にならない自然で温かい音楽表現が素晴らしいアンプに仕上がっています。
メーカー | Marantz |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | USB Type-B 同軸デジタル 光デジタル✕2 3.5mmミニジャック |
出力端子 | 6.3mmヘッドホンジャック RCAアナログ端子✕2 |
DACチップ | Cirrus Logic:CS4398 |
サンプリング/量子ビット | 最大192kHz/24bit |
DSD対応 | 最大DSD128 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 250x90x270 mm |
[10万円以上]ハイエンドモデル4選
このクラスはヘッドホンアンプに求めるものは音質や拡張性などもさることながら「個性」です。
音質が良いのが当然の価格帯なので、アンプが持つそれぞれの音色や機能にユーザーの欲しいという思いが、どれだけ重なるかという領域になります。
FiiO/K9 Pro ESS
K9 Pro ESSは、FiiO社が製造する最上位DACを搭載したヘッドホンアンプです。
K9 Pro ESSは、ESS社のフラッグシップDACチップである「 ES9038PRO」をデュアル構成で片チャンネル1基ずつの計2基を搭載し、高い解像度とダイナミックレンジ、低い歪みを実現しています。
つまり、設計構成は完全バランス設計でR/Lに2チャンネルずつ独立しているため、ヘッドホンアンプ回路の「THX AAA 788+」も2基搭載し不要な干渉が極めて少ない仕上がりです。
もうひとつ見逃してはいけないポイントとして電源部分に着目しておきましょう。
オーディオではノイズは大敵です。K9 Pro ESSでは回路上アナログ部とデジタル部の電源供給を分けることで、電源が干渉することによるノイズの発生を抑えます。
このようにトップクラスの設計と素材を使用しているためか、解像度の高さやバッチリ決まる定位、音場の表現は当たり前のようにハイレベルな音質です。
低音から高音までそれぞれの帯域でフラットで誇張のない表現が音楽の本当の姿を描き出し、アーティストの感情までもそのままリスナーに届けてくれます。
接続はアナログ、デジタル共に豊富で、入力にはBluetooth接続、出力にはXLRバランスなど多くの機器と組み合わせることが可能です。
メーカー | FiiO |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | USB Type-B USB Type-C 同軸デジタル 光デジタル Bluetooth 4.4mmバランス RCAアナログ端子 |
出力端子 | XLRバランス(ヘッドホン) 6.3mmヘッドホンジャック 4.4mmバランス XLRバランス端子 RCAアナログ端子 |
DACチップ | ESS:ES9038PRO |
サンプリング/量子ビット | 最大384kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD256 |
Bluetooth対応 | LDAC、aptX Adaptive aptX LL、aptX HD、aptX AAC、SBC |
サイズ(幅x高さx奥行) | 200x72x224.5 mm |
LUXMAN/DA-250
DA-250は、ハイエンドオーディオを手掛けるLUXMANのDACヘッドホンアンプです。
発売が2015年で真新しい機能や高いサンプリングを有しているわけでもありません。
しかし、スペック至上主義のような現代において、今もなお人気が衰えないDA-250の音づくりは秀逸です。
基本的となる解像度や定位などは、LUXMANにかかればお手の物。透明感や陰影も含めて見事に描き出してくれます。
深みのある低音が響く様や、消え入るように繊細な弦の倍音まで、音楽を愛でるための要素がここにはあります。
最大192kHz/32bit、DSD128と現在のスペックと比べて見れば一般的ですが、設計やノウハウ、経験などオーディオの数値では見えないおもしろさをDA-250が教えてくれます。
メーカー | LUXMAN |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | USB Type-B 同軸デジタル 光デジタル✕2 |
出力端子 | 3.5mmミニジャック 同軸デジタル 光デジタル XLRバランス端子 RCAアナログ端子 |
DACチップ | PCM1795 |
サンプリング/量子ビット | 最大192kHz/32bit、DSD128 |
DSD対応 | 最大DSD128 |
Bluetooth対応 | - |
サイズ(幅x高さx奥行) | 364x81x279 mm |
iFi Audio/NEO iDSD
NEO iDSDは、この記事ではおなじみのiFi Audioから高いクオリティで人気のDACヘッドホンアンプです。
このクラスになると、高音質、高解像度であることはもはや当たり前のような感じですが、NEO iDSDは確実なアンプ、DAC性能により各段に向上した音質を、誇張もせず極めて自然体のまま奏でてくれるでしょう。
NEO iDSDは「PureWave」と名付けられたバランス回路設計や厳選されたパーツ構成などにより、高い解像度、定位感、極めて少ないノイズ環境を実現。
迫力や繊細さはもちろん、音源に含まれる静寂までもが空間に澄みわたる表現に魅入られてしまいます。
iFi AudioではBurr-Brown社製のDACチップがよく使われます。
秀逸なのはiFi Audioのデジタルチームによりプログラミングされた「XMOS 16コア・チップ」が組み込まれ、DACチップ「DSD1793」との最適化により、音質や処理能力の圧倒的な向上がうかがえます。
接続は有線によるデジタル入力はもちろん、幅広いコーデックをカバーするBluetooth接続が可能。
出力は、6.3mmヘッドホンジャック、4.4mmバランスに加え、XLR端子、RCA端子もあり、様々なハイエンドなオーディオ環境の構築にも対応します。
メーカー | iFi Audio |
タイプ | 据置型 |
入力端子 | USB Type-B 同軸デジタル 光デジタル Bluetooth |
出力端子 | 6.3mmヘッドホンジャック 4.4mmバランス XLRバランス端子 RCAアナログ端子 |
DACチップ | Burr-Brown:DSD1793 |
サンプリング/量子ビット | 最大768kHz/32bit |
DSD対応 | 最大DSD512 |
Bluetooth対応 | LDAC、HWA/LHDC aptX Adaptive、aptX HD aptX、aptX LL AAC、SBC |
サイズ(幅x高さx奥行) | 214x41x146 mm |
まとめ
この記事ではヘッドホンアンプについて、次のことをチェックしてきました。
- ヘッドホンアンプは音源やヘッドホンの可能性を引き出してもっと音楽を楽しむ機器
- 選ぶポイントは音質、用途別のタイプ、接続方法、そして「好き」をあつめる
- 価格帯別の機器の性能や音の特徴をチェック
「大好きな音楽をもっといい音で快適に聴きたい!」って、けっこう多くの方が思っている当たり前の願いですが、デジタル技術が進化し、指先で音楽を奏でることできる時代だからこそ、願いをかなえてくれるヘッドホンアンプは大きな支持をあつめています。
あなたのヘッドホンがもっとそばにいられるように、最高のヘッドホンアンプに選びのお役にたてますと幸いです。